かわいいあなたにマフラーを

「静谷、春樹とか律とか……。
誰? あとさ、こないだ一緒に歩いてた男も。

なぁ、俺、バカにされてんの?
浮気? それともこっちが遊び?」

「え……?」

「静谷は俺の彼女だよな?
どうして俺以外の男に、俺より先に、マフラー編んでるわけ?」

昨日あのメモを見てから、気になって気になって、心が暗くなって仕方なかった。

「さ、笹野先輩、秋穂ちゃんは浮気なんて……!」

「立花には聞いてない!」

「っ……!」

ぴしゃりと言い放つと、立花は黙り込んだ。
静谷も驚いた顔を硬直させている。

「静谷、聞いているんだけど、俺」

「り、律君は……」

困ったような顔で口を開くも、その先を言わない静谷。

やっぱり、やましいのか?