かわいいあなたにマフラーを

手を握って見つめ合うと、恥ずかしそうに、でも幸せそうに、静谷は笑顔を向けてくれた。

「じ、じゃあ、行こう、か……」

「ん、そうだね……」

両手を離すのは名残惜しかったけど、いつまでもこのままでもいられないし。

彼女の片手を引いて歩き出す。

肌寒くなってきた冬の始め。
俺は、可愛い彼女と付き合えることになった。

恥ずかしくてお互い無言で歩く。
だけど、そんな無言な時間も悪くはない。
つないだ手は暖かくて、恥じらう彼女は可愛くて。

「あ、そうだ……!」

「ん?」

突然、静谷が何か思いついたのか、小さく声をあげた。