かわいいあなたにマフラーを

心配そうに、顔を覗きこまれた。
わ、近い……!

「す、好きだ……」

「え……?」

え、何言ってるんだ俺の口!
勝手に動くなっ!

緊張し過ぎて、つい本音が漏れた、らしい……。
らしい、って自分のことなのに……。

はぁ……。
俺って結構、抑えのきかない性格?
ぽろっと本音が出ちゃうタイプだったりしたのかな、もしかして。

普段はクールだって言われてるし、自分でもそうなのか、と思っていたんだけど。

「さ、笹野君……?」

途端に、顔を真っ赤にする静谷。
俯いて、もじもじしている。

「あ、ごめん……。
今のなかったことにして……。
さ、さぁ、行こうか」

突然告白とか、そりゃあビックリするだろう。
俺は早口で謝って、歩きだそうとした。