「どうやって逃げたか知らないけど。またとっ捕まえてくくって殺るしかないわね」


未だ、談笑する化物達を見やる。


「ちょっと誰か、あの吸血鬼どっかにやってくんない?」


私が言うと、守は決死の表情で頷き。武志は「ひぃッ」と悲鳴をあげ。絵理子が勢い良く手を上げた。

「私行き…行く!」


ソワソワと頬を紅く染めて言う絵理子に瞬一は呆れた様な流し目を送っている。
幸か不幸か送られた本人は気付いていないが。