「今日は終わりだがな。助けるのは当たり前だがな。」


はぁ?

私も絵理子も守達も、驚いて周囲を見回すが誰も近くにはいない。

相変わらず、肉や野菜を焼く音と、生徒が今日の恐怖体験をあちこちで語る姿があるだけだ。

中には号泣している人もいる。

余り見ないで置こう…


「誰も…いないよね…?」

絵理子が確認する様に守に言った。

「あ「いるがなー!」

だが、答えようとした守の声に被ってまた声がした。