幽霊学園

「何もいないけど…」

守はそう言った。
とりあえずこのままでいる訳にもいかないので、服をきちんと着る。


「なぁ、用がすんだなら行こう、俺案内したい所があるんだ」

先程、ローランドの片手に捕まれていた男子生徒が口を開いた。


ローランドは逃げる前に彼を手放していたのだ。

「俺の仲間の所に来いよ、人数も少しでも多い方がいいだろう?」
彼の言葉に異を唱える者はいなかった。