幽霊学園

きゅっと蛇口を捻る。
お湯が止まる。

ポタポタ
と垂れる水気を落とし
ポタポタ

ポタポタ

赤。


ばっと天井を見上げて、息を飲む。

バサリっ

ずるずるずるずる…

黒い糸から赤い液体がポタポタと垂れ、どんどん糸は長くなり。

白い額が見え…

「きゃああああああああ!」

バンッ

「どうし…」

「なっ…!?」

私の悲鳴に、見張りについてくれていた絵理子がドアを開ける!

そして、上を見上げ絶句した。

無理も無い、上つまり天井には… 黒い髪の毛の女顔が逆さまになって生えていたのだから。


ギロッと目を動かし、黒い目が私達を見下ろす。

ニタァと口が耳まで避け、長い舌を出した。