幽霊学園

「―!」

しかしさすがに吸血鬼、これしきでは倒れない、だが勢いの良い水に押され動きが鈍くなっている。

「絵理子!」

私の掛け声と共に絵理子が消火器を持ってくる、そして

カチン!
シュ―――――!

黄色い栓を抜くと白い薬剤が飛び出す。





何分程やり続けただろうか?

辺りがまっ白になり、床は水浸しになった頃。

「もういない!逃げて行った!」


守の言葉に絵理子が消火器から手を離し、瞬一によってホ―スの水も止められたのだった。