幽霊学園

「この教室誰も使って無い。」

私達が見つけた教室。
それは、理科室だった。
じゃあ。ここに隠れようか?

そういう、絵理子に私は頷いた。



「あっこの教室誰も使って無いんじゃね?」

私達が、身を隠して直ぐに、何人かの男子生徒が理科室に入って来た。

「うわ~気持わり。」
そのうちの一人が棚に並ぶホルマリン漬けを見て言う。

「大丈夫かな?」

小声で絵理子が言う。

たぶんね。と私は笑いながら言った。

既に気分はかくれんぼである。
二人は理科室のベランダにしゃがみ込んでいた。