Disposable

素早く刺突を繰り返すマリオン。

バニングは何とかナイフで捌くものの、全ては捌き切れない。

悉く、刃が体を斬りつける。

太い動脈や神経の通る、体の内側を守るので精一杯だ。

マリオンのナイフ術は、戦場で培ったもの。

全ての斬撃刺突が、必殺の一撃だ。

見せ技なのか、本命の一撃なのか。

的確に見極めなければ、一太刀で終わる事になってしまう。

極限までの肉体と精神の消耗。

致命傷こそ負っていないものの、マリオンの攻撃を捌いているだけで、バニングは大きく体力を削り取られていた。

「そらっ!」

バニングの左目を狙った、マリオンの刺突!

バニングはナイフでそれを弾くが、マリオンはその勢いを利用してバックハンドブローをバニングの顔面に!

バニングがよろめく。

その隙にマリオンは、マチェットを逆手に握り直し、バニングの顔面に突き立てにかかる!

「ぐぅっ!」

マリオンのマチェットを持つ手を両手で摑み、阻止しようとする。

が、マリオンの力は尋常ではない。

ジワジワと、マチェットの尖端がバニングの顔に近付いてくる。

「ほらどうした…ここまでか…?」

圧倒的優位に立った事で勝ち誇り、笑みを浮かべるマリオン。

しかし、その油断が仇となった。

バニングは隙だらけのマリオンの股間に、強烈な膝!

体勢を崩すマリオン。

そこへバニングの右フック!