非常ベルが鳴り始めた。

この特別戦犯刑務所で特Aクラスの囚人であるマリオンの独房に何らかの異常が発生すると、所内はAAAクラスの非常警戒態勢が敷かれるようになっている。

「お前はどうするんだ?バニング」

ニヤニヤしながらマリオンが言う。

「…独房に戻れ。今ならまだ間に合う」

険しい表情で言うバニング。

マリオンが憮然とした表情をする。

「つまらんな、失望したぞ」

そう言って、マリオンは第4独房棟の扉へと歩いて行く。

「待て!」

バニングは止めようとするが。

「ぐぅっ!」

振り向き様のマリオンのボディアッパーがバニングの鳩尾に炸裂!

バニングは崩れ落ちた。

「腑抜けが…グリーンベレーの英雄も、歯牙ない飼い犬に成り下がっちまったようだな…」