俺は幸せだった。



『獅狼…』


「なんだ?」


俺は延珠を体から放し顔を見た。
延珠の指にペアリングをはめてやると
延珠は嬉しそうに笑った。



『あたしの事忘れないでいてくれて
嬉しかった。ありがとうね?』




「忘れるわけないだろ?」



俺の言葉にボロボロと
涙を流していた。



「俺は延珠のおかげで
歌が好きになった。」



『あたし獅狼の事愛してるよ。
それはこれからも変わらない。』



「俺も延珠の事………!?」



愛してる。
そう言おうとした俺に
延珠はキスをしてきた。