ヤクザに愛された歌姫【完】

俺の言葉にその場にいた
みんなが黙った。


そして俺はさっき自分も
延珠の歌声が聞こえた事を話した。



「もしも延珠だとしてなんで
俺の前に現れない?」



俺がそう言うとヒカリさんは
しばらく考え俺を見た。



「もしかして延珠は獅狼くんに
見つけてもらいたいんじゃない?」



ヒカリさんのその言葉に
俺はある事を思い出した。



-『あたしがいなくなったら
獅狼は探してくれる?』-



俺は延珠のその言葉に
全力で探すと言った。



その言葉を延珠は信じてるんだ。




「延珠を探しに行くぞ?」



俺がそう言うと
みんなは動かなかった。



「どうしたんだよ?」



「延珠ちゃんはお前に見つけて
ほしいんだよ。」



ジュンは俺にそう言ってきた。