ヤクザに愛された歌姫【完】

あたしと獅狼は買い物に戻ると
あるものを見つけた。



『キレイ!』


あたしは白いグランドピアノに駆け寄り
イスに座りフタをあけた。



「ピアノなんか弾けるのか?」



そう言う獅狼に笑顔を向けると
あたしはピアノを弾いた。



いつの間にか集まる人。
弾き終わるとみんなに
拍手された。



拍手なんてドリームにいた時だけど
やっぱり音楽って気持ちいい…



「あの曲好きだな。なんていうんだ?」



『あたしが作った曲だよ。
まだ歌詞はないけど
できたら獅狼にだけ見せてあげる。』




あたしがそう言うと
獅狼は驚いていた。