ヤクザに愛された歌姫【完】

それでもそばにいてくれると
言ってくれた獅狼。


『2人ともいきなり
呼び出してごめんね?』


あたしは獅狼に内緒で
ヒカリとジュンを呼び出していた。




そしてあたしは2人に
1枚の航空券を見せた。
それを見ても落ち着いている2人。




「いつ?」



『1週間後。』



あたしはヒカリにその言った。




「やっぱり獅狼に言わないのか?」



ジュンは悲しそうに聞いてきた。




『言わないよ。
きっと獅狼は一緒に行くって言うから…
せっかく家業やりながら整備士の夢
追いかけはじめたのにジャマしたくない。』




あたしは立ち上がり荷物を
整理しながらヒカリとジュンに話した。






『最後までワガママ聞いてくれて
本当に…本当にありがとうね?』