その場に倒れ込む俺。



そんな俺を驚いた顔で見るジュン。




「痛いか?」



「じいさん…」




俺はじいさんに顔を
思いきり殴られていた。




「延珠はもっと苦しくて痛かったんだ。
でもお前を信じてたんだ。
なのにお前が延珠を信じてやれなくてどうする?」




じいさんの言葉には重みがあった。




「獅狼?延珠ちゃん今も頑張ってるよ?」




ばあさんはオレを立ち上がらせ
ハンカチを渡すと手術室に
目を向けた。





《ドリームが優勝しました!
こちらが先程のライブ映像です!》





病院の大きなテレビには
カラフルライブの映像が流れていた。



楽しそうに歌って踊る延珠。




「延珠は大丈夫!?」




するとトロフィーを持った
ヒカリさんが病院に駆け込んできた。