ヤクザに愛された歌姫【完】

ステージを見ると
延珠もそれに気づいたのか
関係者席にいる俺を見た。




このままだと延珠が
なにされるかわからない。


『大丈夫。』


インカムで俺に
延珠はそう言ってきた。



『なんなのあなた達!?』



すると延珠は予定にはない
セリフを言い始めた。




「お前の信じてる者なんか
跡形もなく消しさってやる!」



それに合わせてセリフを言うハヤテ。



『みんな行くよ?』



延珠がそう言うと
音楽は流れライブ始まった。



「獅狼!」



するとじいさんが関係者席に
駆け込んできた。



「どうした?」



「延珠の腹から出てきた銃弾には
毒が仕込まれてたんだ!」



じいさんの言葉に
俺もジュンも延珠を見た。



今ステージ上で起きている事を
じいさんに話すと驚いていた。



「致死量には達していないが
化膿させる毒だ。
多分延珠は気力で…」



なんで延珠ばかり。




延珠はステージ上で
必死に歌いハヤテと戦っている。