「延珠?」



あたしが目を覚ますと
心配そうにあたしを
見つめる獅狼とみんなの姿があった。



『獅狼…?それにみんなも。』




「生きてて良かった。」



あたしに抱きつきながら
大泣きをするヒカリ。



『ごめんね?』



「延珠?」



あたしがヒカリと
抱き合っていると
獅狼はあたしに声をかけてきた。




「カラフルライブは諦めよう。」



『えっ……?』



あたしは獅狼のその言葉に固まった。




「みんなで話し合った事なの…
まだメンバーや事務所には
言ってないけどあたしから話す。」





『ダメ!そんなのダメ!』





あたしがそう言うと
みんなは顔を見合わせた。




「その体じゃムリだ…
今のお前は絶対安静なんだよ。
それにハヤテからの通達がきた。」





獅狼はあたしに一枚の紙を渡してきた。




《次こそは絶望を…》




それだけ書かれていた。




「次は青葉会が何をしてくるか
わからない危険な状況なんだよ。」




『それでも…カラフルライブには出るよ。
この日のためにあたし達は頑張ってきたの。
それにあたしの夢もみんなの夢も
ダメになんかしたくない。』






「でよう?カラフルライブ。」




ヒカリはあたしに
そう言った。