ヤクザに愛された歌姫【完】

「紅葉会の味方をするなら
延珠ちゃんは明日の大会には
もう出られないなぁ?」



そういえばあたし
3日も寝てたんだっけ?
あたしギリギリに
目を覚ましたんだ…



『あたしはなにがあっても
カラフルライブ出て優勝する!』




「なら優勝してみせなよ?」




するとハヤテは獅狼に
銃を向けた。
銃からカチャリと音がした。




『獅狼!!逃げて!!』




-バンッ!



部屋に響きわたる
銃声に青葉会の人だけが
笑みを浮かべていた。




畳を流れ染めていく
真っ赤で鮮明すぎる血に
あたしは視界が歪む。