ヤクザに愛された歌姫【完】

「お前の頑張りはちゃんと
みんなに伝わってる。
だからムリしなくていいんだ。」




優しくあたしの頭を
なでながらそう言う獅狼。



『あたしちゃんと
自分の体も大切にする。』



あたしがそう言うと
ヒカリもジュンも獅狼も
安心したように微笑んだ。




「獅狼!青葉会が来た!」




部屋に飛び込んできた
おじいちゃんに
その場の空気が一気に張り詰めた。




「ジュン!ヒカリさんと延珠を
連れて早く逃げろ!」



獅狼はすごい剣幕でジュンに怒鳴った。




「長谷川の孫は相変わらず威勢がいい。」



すると部屋に厳ついおじさんが
仲間を引き連れて入ってきた。



「悪いがジュンとお嬢さん達は
帰してもいいかな?」



おじさんの前に
立ちふさがるおじいちゃん。