ヤクザに愛された歌姫【完】

でも俺が気になるのは
なんでこの子がI♡Uを歌えるのかだ。



「その歌…。」


「曲名も知らないし
いくら調べても存在しない
あたしがなぜか物心ついた時から
当たり前に歌っている曲です…」




女の子は照れくさそうに答えた。





「君の名前なに?」



「あたしの名前ですか?
あたしの名前は…」



「延珠なにしてるの?」



女の子は母親に呼ばれて振り向いた。




「今行く!」


「延珠?」



俺が名前をつぶやくと
女の子は俺の方に向き直ると
ニコッと笑った。




延珠はちゃんと奇跡を起こした。
俺が行く前に延珠が
来るなんてな…





「その歌知ってる!」