また会えたらいいなー…。 と彼の後ろ姿をまだ見つめていると、 ひらりとコートのポケットから何かが落ちた。 彼自身も気づいてない。 なにあれ。 近くに行って確認すると、 白いブランド物のハンカチだった。 こんな高価な物…!! 無いと絶対、困るよね。 「あの、高杉さん…!」 高杉さん。 初めてちゃんと呼ぶ名前をドキドキしながら、 後ろ姿に向かって叫んでみるけど、 もちろん届いてない。 ーどうしよう。