「また、どこかで会えるといいね」


「…はい。そうですね。」


ぴゅう。

冷たい風が吹いた。


「でもまぁ、俺ここら辺よくいるから、見つけたら声かけてよ」


くしゃって笑う顔が、良いなって思った。


「はい!」


お礼になにかご馳走したいところなんだけど…。


と言いかけ、時計をちらりと見た彼は


「ごめん。バイトがあるから行くね。今度何かご馳走するよ」


行ってしまった。