そこにいた


目を覚ますと、一瞬どこにいるのか分からなくなったけど、すぐに思い出した。





そうだ、検査に来てた。






軽く眠っていた。 






ふとベッド際を見ると、そこには亮先生がいた。






ドキッ






私は自分の鼓動が早くなるのを感じた。






「じっとしててね。」






そう言いながら、椅子に座って仰向けの私を見ている。






は、恥ずかしい。






このままここにいるの?






「先生、仕事は?」






小さな声で聞く。






「ん?大丈夫。今日はこれで上がれるの。
昨日当直だったから。」





そう言われ、天井を見た。





あとどれくらいでおわるんだろ。






寝てたから、全く時間の感覚が・・・・・・。