「本当は?」
聴診を終えて、聴診器を外した亮先生が私から離れて聞いてくる。
うっ・・・・・・。
服のボタンを閉めながら、俯いてごまかそうとしてみる。
え?
スッと伸びてきた先生の両手が、私の頬を挟む。
「こ~らっ。ごまかさないのっ!!!」
私の目をしっかりと見つめられると、その目力にやられ、目をそらす。
この先生には誤魔化しが効かないのかもしれない……。
武田先生の時は笑って誤魔化すことで、いつも済んでいた…。
亮先生は……そうはいかないのかも。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…