「あった!」
そう口にしたあかねの声に少し焦りながら、目線を番号に集中させた。
「あ・・・・・・。」
「ど、どう?綾?」
「あったぁ!あったあったあった!!!」
やったぁ!!!
気づくとあかねと抱き合って泣いていた。
そしてすぐにお母さんと亮先生に電話。
泣いてて声にならなかった。
その様子を聞いて、お母さんも亮先生も合格したことに気付いてくれた。
あぁ!!!本当に嬉しい!
希望していたこの学校は、レベルが高くて本当のところは受からないって思ってた。
まさか、奇跡が起きるとは。
それと同時に、亮先生からのプロポーズの言葉が頭をよぎった。
私、結婚したあとに学校だなんて、そんな無理かも。
受かった今、学校に通うことが現実的になってきた。
まずは、学校での生活を優先したい。
だから、今は断ろう。
だけど、いつか必ず、亮先生と一緒になりたい。