病院に行く準備をして、毛布に包まりながら家を出た。 駐車場まで歩いて、武田先生の車に乗り込むと、後部座席に横になった。 熱はあるのに、寒くて仕方ない。 病院へ近いはずなのに、すごく遠い気がした。 「綾ちゃん、気持ち悪くない?」 ルームミラーの角度を変えながら、武田先生が私に聞いてくる。 「大丈夫。今のところは・・・・・・。」 「急ぐからね。ムリそうなら言ってね。」 その言葉に返事もできず、目を閉じた。