「えっ?何で笑ってるの?」





「いや、その。ごめんね。






遠藤さんの表情が豊かで。」






「ありがとう。」

  




「遠藤さんは看護師になりたいんだ。」






「うん!お母さんも看護師で。






服部さんは?」






「まだ決まってないんだけど、





  
私も看護師に興味はあるんだ。」






「そうなの?やった!





このクラスには、あまり看護師に希望してる子が少なくて。」






「あっでも、私の場合は、入院生活ばかりで、今まで看護師さんやお医者さんしか触れ合ったことがないっていうのも一つかな。」







「それ、すごい!






素敵だなぁ。痛いのは嫌だけど、入院したことないから、入院してる子とか見るの憧れるの。





あ、ごめんなさい!!!






服部さんはすごく辛い思いをしてきたのに。」






「ふふ、大丈夫だよ。 






それより、私にも看護師になるための方法を教えてもらえないかな?






私、何も知らなくて。






先生には、今日相談に行くんだけど。」






「いいよっ!





これから、よろしくね。」






私は遠藤さんと仲良くなれるような気がした。






久しぶりに同い年の子と、こんなにたくさん話せて、すごく嬉しかった。






少し疲れちゃったけど、嬉しかった。