翌朝、再びいざ学校へ。





昨日程ではないけど、それでも学校に入るのをためらった。






校門に目をやると、






｢おはよう｣






と他の生徒に挨拶している鈴木先生の姿があった。







若くてそれなりに人気のある先生たから、登校してきた生徒は挨拶の後に先生に話し掛けている。





私もあんなふうに話せたらいいのに。






そんなことを考えながら、重い足を校門に向ける。






｢おはようっ！｣






声のする方を見ると、鈴木先生が私に声をかけてくれた。






｢お、おはようございます。｣




鈴木先生の周りには、たくさんの生徒がいて先生は忙しそうにしてたから、私は挨拶もせずに教室に向かおうとしてた。







｢昨日、職員室に来てくれたんだって？






悪かったな。ちょうど会議で。






どうした？｣






｢あ、あの。





進路のことで･･････。｣






先生の周りにいる生徒にじっと見られ、それ以上は話せなかった。






｢分かった。放課後、進路指導室に行くから、来てくれるか？｣






｢はい、お願いします。｣






先生と話終わると、教室に向かった。