ろっくおん!

『ちょ、奏乃?!』






私は屋上に行くと、人目のつかない死角に行った。







『…はぁ。』







『…うるさい。ため息つかないでくれる?』






『ひゃっ…、瑞輝…』







『由宇と気まずくなったらいつもここだよな。』







『…ちょっと八つ当たりしちゃった。』






『珍しいな、奏乃が由宇に怒るなんて。』






瑞輝は成沢瑞輝と言って、私と由宇ちゃんとは幼馴染み。

あんまり他の人と一緒にいないせいか、一匹狼と呼ばれてる。






『…ちょっと、引っかかることあって、』






『…ふーん。まぁでも、奏乃でも怒ることあんだな。1限始まるけど?』






『…今日はサボっちゃおうかな。』







『ふーん。』








その後は、瑞輝と会話することもなく、気づけば放課後になっていた。