ろっくおん!

『おはよ!由宇ちゃん!』






『わっ、今日いつも以上に元気じゃん。どうしたの?』






『昨日ね、桜月くんとLINEしたの!とっても嬉しくて…』






『あ、私も桜月くんから来たよ。LINE。』






『あ、そうなんだ…?』







由宇ちゃんには、桜月くんから、『来た』んだ。

私は自分からだった。
なんでこんなに落ち込んでるんだろう。




『奏乃?大丈夫?』






『あ、うん。大丈夫!行こっか!』







智也くんは、なんで由宇ちゃんのLINEは桜月くんに送って、私のは送ってくれなかったんだろう。





って、智也くんのせいにしても意味無いのに…






『奏乃?今日もカフェ行く?』






『へ?』







『昨日桜月くんが今日もまた行くって言ってたからさ。行く?』






『あー…、今日はやめとく。甘いものって気分じゃないかな。由宇ちゃん行ってきなよ。』






私は足早に教室に向かって、バッグを置くとすぐに教室を出た。