正直、黒い女子は嫌いだ。

田舎の偏見だが、都会にはよくイジメがある…
「あのね!身長が――あっ!」
「!?」
「ちっちゃくないもんっ!!」
「ちっちゃいよ!?」

はっ!?言ってしまった…

「あーーー!!さとちゃん!私は小さくないの!」
「あ、うん。大きい大きいw」

しかし、凄くいい子だと思うから、何だか心が安らぐ。
ずっとニコニコしてるし…

私は、この不思議ちゃんの不思議ちゃんワールドに入り込んだ。
正直に楽しい。

「明音ちゃん、もう授業始まるよー?」
「はっ!?忘れていた!」
「アハハッw座りなよ?」
「うんっ!ありがとー!」

今頃だが、私は4組。
どう考えても…残り物クラス。

今の明音ちゃんもそうだが、不登校の田中君、遅刻しがちの井石、
問題を起こしたことのある坂口、悪口で怒られたことのある鉢山さん、
変態で問題を起こす奥原、先輩に喧嘩を売る弓針。

そして、成績も態度も不明の私。

余り物クラス。

科学部の子は結構ここから出ているらしい。

そして…