プルルル…プルルル…
「誰だ…?」

僕は黒谷和正。
今日から久しぶり学校だ。急に電話がかかってきたから急いで出た。 

「はい。もしもし?」

『うおぉぉぉぉ‼‼』 

携帯越しなのにデカい声の日向。 

「なんだよ…。うるさいな。」 

『かーごん!どうしよう!遅刻したぁぁぁぁ‼‼?』 

「だな。大遅刻だ。もう三時限目終わったぞ。」 

『まって‼?次の科目なにっ?!』 

僕は黒板の隅に書かれた予定をみる。 

「えーと…数学。」 

『まじかよぉぉぉ‼?数学の教師って怒るとヤバイくらいに恐いんだよ‼‼』 

「だから?」 

サラリと返す。 

『うっ…取り敢えず頑張って走ります…』 

「おーがんばれ(棒)」 

『んぇー‼?親友が大大ピンチなのにそんな反応っt』ブチッ 

ツーツー 

うざいからきった。 

横から花見春(幼馴染み)が言ってきた。 

「誰だったの?」 

「あいつだよ。馬鹿日向。」 

春はマイペースでしっかり者 

「まぁーた遅刻かw」 

「あぁ。あいつ1年の時も遅刻したよな?」 

そう。

あいつは高校1年の入学式でも遅刻したやつだ。 

ガラッ 

「っはぁはぁ…ま、まにぁったぁ…ゼェゼェ」 

日向が来た。 

「おそいよー日向ぁ」 

春が笑顔で言う。

それに答えて日向は、 

「まって…い…ま近づくな…」 

疲れて居るようす 

「わかったけど日向後ろから来るぞ」 

「え?」 

ドンッ 

「おはよー‼ゆう君‼‼」 

後ろから飛び込んできたのは星空真央子。
 
メガネのアホ毛の馬鹿少女。 

まぁ、自分もメガネだけど。 

「やめろ…まお…ゼェゼェ…」 

「んえー‼?いまきたのー?ばっかだね」 

馬鹿に馬鹿って言われてるや。

次へ続きます