リリリ… 

部屋中に響く目覚まし時計の音。今日から久しぶりの学校が始まる。 

ピッ。俺は目覚まし時計をとめた。 

春休みだったからいつもは昼過ぎに起きていた。

だから、久しぶりに早起きした。

「ふぁぁー…よく寝たぁ…」

大きなあくび。 

あくびででた涙を擦りながら目覚まし時計を横目で見てみる。

「んぁぁー…今何時ぃ……」チラッ 

時間は9時を過ぎていた。

目覚まし時計を間違えてセットしたみたいで6時が9時になっていた。

「うわぁぁぁぁぁぁ‼‼ち、遅刻だぁぁ‼‼」

勢いよくベッドから飛び出す。

走って洗面所へいく。

男なのに、めんどくさくて肩に付きそうなくらいの寝癖で跳ねている髪で縛り、前髪はピンでとめる。

時間は?あぁ…9時15分を過ぎてしまう。

学校がはじまったからは母さんが机の上に
弁当と上履きを置いていてくれた。

それを急いでとり、バタバタ部屋へ戻る。

昨日、母さんから制服を出せと言われていたが忘れてしまっていて出さなかったから
探すのに苦労した。

「い、いってきまぁぁす‼‼??」ガシャン 

勢いよくドアを閉めた。

いつも聞こえてくるお母さんの声はもうきこえない。
焦っていたから耳にとどかななった。
学校まで10、15分かかるまにあうか??ってかもう間に合ってはないな。

次へ続きます。