『もう信じらんない!!!竜二何考えてんの?!』





『緋芽こそ何してんだよ。』








『もう、葉くん竜二どうにかしてよ…』







『喧嘩しないの。とにかく朝ごはん食べな?』







私は榊緋芽(さかき ひめ)。
高校一年生。





そして、今私と喧嘩してるのは幼なじみの夏原竜二。

同じく高校一年生。





『緋芽お前葉さんにばっか頼るんじゃねーよ。』






『竜二がちゃんとしないからじゃん。』








『ほら。…ちゃんとご飯食べなって言ったよね?』






『『…はい。』』








樫原葉(かしはら よう)。
24歳。


怒ると怖い。
普段は超がつくほど優しい。







『朝から派手にやってんなー。』







『竜二うるせーぞ。緋芽ちゃんおはよ。』







『あ、智くんと翔ちゃん。おはよ!』








早瀬智(はやせ とも)。
早瀬翔(はやせ しょう)。

20歳と19歳。


私達は訳あって一緒に住んでいます。
家族ではないし、親戚でもない。


そんな私たちの物語。