二人の未知~X'mas短編ストーリー~



「後悔‥?」


「うん‥

なんかすれ違いがあったんなら、さ‥
謝ってやり直せばいいと思う……。今ならまだ間に合うと思うし‥
行ってやんなよ、彼女のところに…

あのケーキもホントは彼女の為に買ったんでしょ…」



「‥‥‥」


奈美の言った言葉にトオルの表情には陰りが増した。異様に強張るトオルの顔つきに気づかず奈美は語り続ける


「あたし、さぁ‥
トオルの彼女のこと尊敬した!
だって、彼女の為にケーキ買ったりとかって‥あたしと付き合ってた頃のトオルじゃ、あり得ないって思ったもん!
そのぐらい彼女のこと好きなんだなって…
だから、後悔する前に‥」



「後悔?


ふ‥‥お前、鋭い‥ッ」



「──!!?
ちょっ、

トオルなに!?痛いッ!!」


奈美に言われ、トオルは皮肉混じりに返す。そして急に奈美の腕を掴んだ──


「お前鋭いけど、めちゃめちゃ鈍いよなっ‥」


「‥‥!?な‥っ」


トオルは奈美を押し倒すと悲痛な眼差しで睨みつけ苦し気に声を荒げた──

「‥‥言われなくても解ってるッ‥
後悔なら‥‥嫌って程してるに決まってんだろ!??

それでも好きな奴がいるなんて言われたらどうすりゃいいんだよっ!?」