いつもの丁字路までやって来た。 「ここ、まっすぐ?」 「そうだけど」 「へぇー。ここ曲がって、ほら。あの階段登るとうちなんだ」 「へーそうなの。ずいぶん急な階段じゃない?」 「そうなんだよ。小さい頃はよく途中でつまずいて怪我してた」 「だっさー」 「はあ? 何だよ。あの階段、本当に急なんだよ」 「って言うか、早く行かないと陽が暮れるよ?」 「そ、そうだね」 ついムキになってしまった。 でも、本当に急な階段なんだよ。あそこは。