「えっ?」 僕は、驚いた。まさか丸井が南のうちを教えてくれるなんて。 「なに? その驚いた顔! 彩とはけっこう仲イイんだから。 何回かお互いの家で遊んだりしてるだよ。知らなかったでしょー」 「そりゃ知らないよ…。あっ、それより早く行こうよ。雨強いし」 「待って!」 「何だよー」 「手紙…、手紙書いて」 「手紙⁈」 「そう。彩に」