浦上くんはいつも8時10分過ぎにわき道からやってくる。 いつも同じ時間に登校してくるなんてすごすぎる。 「浦上くん。おはよ!」 さりげなく、一緒に門から入る。 鼓動が早まる。 「おはようー。南」 最初はぎこちない挨拶だった。 けど、最近はだいぶ慣れてきたみたいで、苗字も呼んでくれるようになった。