「浦上。 明治時代が始まるのは何年だっけ? 「1868年です」 「おおー。浦上、昨日やったばっかりだったが、よく覚えてたなー。 ここは大事な所だから、よく勉強しておくんだぞ」 村川先生が言った。 「浦上くん、すごーい。めっちゃできるね!」 南が小声で褒める。 いやいや、数字だけだしそれに昨日習ったばかりだからな。 と思うものの、そんなことはどうでも良かった。 それより、僕は笑顔が最近気になっている。 南の笑顔が。