「おはよー、浦上くん」 校門で南に会った。 「南か、おはよう」 珍しく、校門で南に会った。 「ねぇ」 南が話かけてきた。 「ん?」 「…、鈍いなあ」 笑顔で南が言う。 「はあ? 何が鈍いんだよ」 「毎日話してるけど、何とも思わない?」 「は? 何が」 「やっぱりね。アハハっ」