「浦上くんおはよー」


「お、お、おはよう」


「ん? どしたの?」


「い、いやぁ、何でも…」


冬休みの一件以来、どうも南と話すのが恥ずかしいような気がして…


「何でもないわけないんでしょ? 言ってみ?」


言えるわけないでしょう? あなたが好きだから、意識してしまうんだよ、なんて…


「…あのことで、傷ついてないかなって思って」


「…全然? むしろ…」


「むしろ?」


「教えなーい!」


「え? 教えてよ」


「ヤダ! もう少ししたら…ね?」


あ…、いつもの笑顔だ。なぜだか、この笑顔を見ると安心するんだよね。


やっぱり…好きだからかな? ずっと見ていたい、そんな気分。