「それでさ? 奈穂ちゃんさっきどこ行ってたの?」
「え? あー、…って親友なんだから、これからちゃん付け禁止ね?」
「う、うん」
「んじゃ、オレも~」
「政哉はしばらくダメ!」
「はいはい。冗談ですよ冗談」
「えっと? つかさ、何の話だっけ?」
「奈穂…がさっきどこ行ってたの?って話」
「なんかぎこちない…笑 ま、そのうち慣れるから大丈夫」
うん、と頷く。
「じゃ、話進めるね? じつはさっき、おじさんに電話してて。あ、おじさんね、イタリアン料理店やってて。だから貸し切れないかなって」
「それでそれで?」
「はやく教えろよー」
まあ待ちなさい、と言わんばかりに、深呼吸。
気になるから早くしてね、奈穂ち…、いや、奈穂?
「見事、貸し切れました!」

