「いいんだよ。奈穂ちゃんが喜んでくれて良かった! かっこいい彼氏も一緒だし」
長谷川のおじさんは、オレたちににこやかに微笑んだ。
「もー、おじさんってば!」
「ハハハッ。クリスマスらしくていいじゃないか。ダブルデートとは羨ましい限りだね」
「でしょ~?」
長谷川が間髪入れずに答えてしまい、反論の機会を失う。
ダ、ダブルデートとはどういうことだ!
「ま、いずれそうなるからいいだろ?」
中村がボソッと囁く。んなこと言われたら、ますますオレ…期待しちまうじゃねぇか…
けど…
つかさはどうなんだろ? オレこと、好きなのか?
オレは、オレは好きだ…、つかさのことが。
だからこそ、つかさに言われたとおり、自分に向き合って、サッカーに打ち込んだ。
でも、特に変わらず男子と話す、つかさを見てると、不安になる。
今でも、ほんとにオレのこと好きなのかって。
時間が過ぎれば過ぎるほど、その不安は大きくなる。
かと言って、後先考えずに告るほどの勇気もなければ、自信もない。

