「この店って他のお客さんいないの?」
つかさ、ナイス! のろけは見ていてイライラするから、助かった。
…っ、やっぱ、つかさ意識しちまうな。
「あっ、この店、うちのおじさんのなの。だからダメもとで、イブに貸し切れないか相談したら、OKもらえたってわけ!」
「そうなんだ! ステキなお店だね!」
「ありがとうございます」
そう言うと、初老の男性がゆっくりとやって来た。
「あっ、おじさん! 今日はほんとにありがとうございます」
長谷川が、初老の男性に向かってお辞儀する。
この人が例のおじさんか。タキシードで身を包んだその姿は、まさに紳士。

