やや右に緩やかなカーブを描いた道先に目を凝らす。 数十m先だろうか。5、6人の少年達がひとりの女の子を囲んでいるのが見えた。 ここからだと、女の人はぼんやりとしか見えず、誰だか分からなかった。 が、次に放たれた言葉は、予想もしない一言だった。 「…あたしは、浦上くんと遊ぶんです!」 …え? 今、確かに言ったよね? 浦上くん…って。 ということは…、あそこいる女の人って… 僕は確信した。 「南!!」 気づけばそう叫びながら、南のもとへ猛ダッシュしていた。