「あれ? どうしたの? ぼんやりして」
急に浦上くんの声がして、びっくりしたあたしは、ガタッと音を立ててしまった。
「大丈夫?」
「え? あ…、うん」
不意うちはなしでしょ~。
っていうか、ボーッとしてたあたしが悪いのか…
けど、ちゃんとあたしに気づいてくれた。変化を読みとってくれた。
それだけで嬉しかった。やっぱりあたしは浦上くんが好きなんだなぁー。
ほんの数日、浦上くんと一緒に登校してないだけで、なんか変な感じだし、何より寂しい。
奈穂、ありがとう!
あたし、自分の気持ちに向き合えた。
そんな気持ちで奈穂を見ると、奈穂はニッコリして、軽くウインクした。

