だから…
すごく嬉しかった。こうやって奈穂と話せて。
またいろいろ話せるんだって分かったから。
あたし、いつの間にか、一人で抱え込んでたんだなぁ。
ありがとう、奈穂。奈穂と話せて、糸口も見つけられたし、スッキリしたし。
よし…!!
なんだか、急に元気が出てきた。
「奈穂~! そろそろ帰んないと、暗くなっちゃうよ?」
「えっ? あ、そうだね! もうこんな時間なんだね~」
奈穂は急に元気になったあたしを見て、驚いたような顔したけど、すぐに笑顔に変わった。
店の時計は16:03を差していた。
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