「…けど…?」
「…さっきのはないでしょ…。あたしだって女の子だよ? あんなことされたら、後から芝居だって言われても、ちょっとドキッとしちゃうじゃん…」
「…だよな。ちょっとやりすぎた。ほんとマジでゴメン。でも、オレの言いたいことは分かって? 他のヤツから告られたとき、気持ちがブレてると、なんとなく付き合ったりしちゃうかも。
…ほら、携帯。オレのメアド入れといたから。あ、それから、相談乗るって話はホントだから。じゃあな」
関くんは、携帯をあたしの鞄の横にそっと置くと、帰っていった。
関くんのバカっ… 本気だと思ったじゃん…!
例え、例えウソだとしても、女の子が泣いてるときにあんなこと言われたら、かえって気にしちゃうよ…。

