帰り道。なんか川辺を歩きたくなって、雀田川沿いの道を歩く。 そして、川べりの階段に腰掛ける。 何て言っていいか、分かんないけど、たまに川辺の風にあたりたくなるときがある。 でも、そういうときって、何かうまくいってないとき。 水流に目をやると、夕陽が水面にそそぎ、キラキラと光っていた。 そんな景色を、何をするでもなく、しばらくボーッと眺める。 「どうした? 川なんか眺めて」 急に声をかけられ、慌ててふり返る。関くんだった。